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ラグビーミュージアムをつくろう KAI

ジャパンラグビーのアーカイブとラグビーの魅力を伝えるミュージアムをつくりたい!

関東大学ラグビー 明治 vs. 早稲田 

私はギャンブル、例えば競馬や競輪など自分で当たりの予想をたてて賭ける類の
ギャンブルはやったことがないので分からないが、一度まぐれでも大当たりすると
そのあと勝てないことが続いても、大当たりした時の興奮と喜びが忘れられず、
「夢よもう一度」とばかりにまた賭けをしてしまう人が多いと聞くことがある。
今年の明早戦における明治が、それと同じ心理に陥ってしまったのではないかと
思ったのは言い過ぎだろうか?

慶應戦での劇的な逆転勝利から、およそ1ヶ月が経過していた。
この日のゲームは、慶應との激闘を乗り越え逞しさを増した早稲田の奮闘により
前半を10 – 10 の同点で折り返す。
後半、先手を取ったのは早稲田だった。それもスクラムでのペナルティトライによるもので、
明治のショックは大きかったはずだ。
その後、明治が流れをつかみ2T1Gで22 – 17 と逆転。
ここで2本目のトライの時のコンバージョンを外したのが痛かった。

しかし、残り時間も17分近く残し、早稲田の激しいファイトからするとまったく油断できない状況であった。
そして後半33分、早稲田が7点を返し再逆転し、明治が2点差を追いかける展開に。
ここから息詰まる攻防が続くなかビッグチャンスもありながら、
なかなか得点に結びつけることができない明治に苛立つ。
終了間際、早稲田のゴール前で執拗にFWで攻める明治に対して
早稲田が必死の防御で得点を許さなかったが、ついに痛恨のファウルを犯してしまう。
PKを狙うには問題ない角度と距離であった。

ここでPKを狙い3点を取れば、2点差をひっくり返して 25 – 24 でノーサイドとなるところだった。
ところが、ここで慶應戦の逆転勝利の興奮を思い出し、
プレーの選択の判断を誤らせたのであろうか?
「あの時と同じように攻め続ければ逆転できる」という想いが
選手たちの頭の中にあったのではなかったか?

なんとPKを狙わずアタックを選択したのである。
それまで攻め続けて取りきれなかったトライが、攻め直したところで取れる確率は低いし、
ましてやあの逆転劇のようなドラマがそう簡単に再び起こせるわけもないだろうし・・・。

よく考えてもらいたい。
あの劇的勝利も本当のトライではなく、
相手の度重なる反則によるペナルティトライであり、
ボールを敵陣地のゴールラインを乗り越えてねじ込んだトライではないのである。

ここに明治の問題点がある。
決定力不足という問題点が・・・(特に実力が同等以上の相手に対して)

この試合でも開始早々に早稲田陣内に何度も攻め込みながらもなかなか得点できず、
やっと得点したのは9分が経過してからである。
このアタックの効率(成功率)の低さが大きな問題なのだ。

その点帝京はチャンスにボールを持って攻撃を始めた時は、
かなり高い確率でトライまで結び付けていると思うし、
その時間が短い(攻撃が速い)はずだ。


明治は、この先の大学選手権を考えたら迷わずPKを選択するべきであった。
伝統の一戦での勝利を手にすることができたし、大学選手権での組み合わせも有利になるはずであった。
今期の大学選手権はトーナメント制なので、2位通過と3位通過では雲泥の差がある。
しかも初戦を勝ったとしても、その次は東海大が相手だ。
東海大には昨季の大学選手権もそうだが、
今季に入ってもAチームは、練習試合、招待試合ともに負けているし、
Jr選手権でも敗戦を喫している強敵なのである。

それにしても母校明治の試合の観戦は、本当に気疲れする(苦笑)

明治 22 – 24 早稲田

category: 明治大学ラグビー部

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