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ラグビーミュージアムをつくろう KAI

ジャパンラグビーのアーカイブとラグビーの魅力を伝えるミュージアムをつくりたい!

心を鍛えたもんが、最後は勝つんや。 

信じれば、子どもは変わる

伏見工業高校ラグビー部と山口良治先生を描いた番組
『ツッパリ生徒と泣き虫先生~伏見工業ラグビー部・日本一への挑戦』のなかで
こんな再現シーンがありました。
山口先生との約束を破り、練習をサボって喫茶店で煙草を吸っていた生徒に対して、
山口先生がそのことを責め立てるのではなく、生徒と1対1の練習をおこないながら
「俺はお前を信じている」と繰り返し言い続けたシーンです。

そんな山口先生を思い起こさせるような凄い教師がいました。
兵庫県立飾磨工業高校教諭 三輪光 氏 です。
新聞に掲載された三輪先生の著書 『チンピラちゃうねん 教師やねん。』
の広告が目に止まり、購入しました。
教師としてはとてもインパクトのある風貌です。

三輪光02
(神戸製鋼の木津選手ではありませんよ、念のため)

三輪先生は飾磨工業高多部制(定時制)の体育教師で、
さまざまな理由で道を外れそうになった生徒たちを鍛え上げ
全国大会において驚異の男子7連覇を成し遂げました。
三輪先生の生徒たちの指導は厳しく、そして熱いものがあります。
その背景には三輪先生自身自らが体験してきた苦難をベースとした信念と
生徒たちへの本気の愛情が根底にあります。
少し長くなりますが一部抜粋します。


自分も丸裸になってぶつかること、
そして彼らを最後まで信じる覚悟を持って接することが、
私がやるべきことなのです。
「わしはお前のことを信じる」
そう言ったあと、私は必ずこう付け加えます。
「だから、お前もわしを信じてついてこい。
とにかく信じて死にものぐるいになって柔道やって、
それでもまだ変わらんかったら、そのときはまた、違う道を一緒に考えたる」
どんな子も日本に、いや世界に一人しかおりません。
その大切な個性をひきだすために、我慢して信じ通すのです。


三輪先生の評判を聞きつけて、
手に負えなくなった子供の将来を案じる親が相談にきます。
1年遅れて入学することを気にしている生徒に三輪先生が言います。
「たとえ何年遅れても、心を鍛え、人間性を高めたもんが勝つんや」

三輪先生の教師になるまでの人生や、生徒たちとの熱いやりとり、
すごいドラマがつまっています。
大阪出張からの帰り道、一気に読んでしまいました。
どうしても三輪先生に会いたくなりました。
いつかどこかで・・・、そんな希望を抱いております。

2012年4月に三輪先生のドキュメンタリー番組『仰げば尊し』が放映されたようです。
何としても観たいのですが、ネットで検索しても何も出てこないので、ちょっと難しいかもしれません。
とても残念です。
どなたか放送を録画された方、いませんか?

category: 一般

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