FC2ブログ

ラグビーミュージアムをつくろう KAI

ジャパンラグビーのアーカイブとラグビーの魅力を伝えるミュージアムをつくりたい!

みなとスポーツフォーラム 佐藤真海さん 

みなとスポーツフォーラム佐藤真海

少し前の話しになりますが
1月21日の「みなとスポーツフォーラム」に参加してきました。
2009年5月ジョン・カーワンをゲストに迎えた第1回から数えて今回は50回目となり、
2019ラグビーワールドカップまでに予定している100回開催のちょうど半分の折り返しとなりました。
記念すべき50回目のゲストはパラリンピアンの佐藤真海さんです。

佐藤さんは子どもの頃から運動の得意なスポーツ少女で
水泳や陸上(中1から)をやっていましたが、
その活動を通して「努力する」ことを学んだそうです。
仙台育英高校から早稲田大学に進学し、
チアリーディングに励みながら充実した大学生活を送っていましたが
19歳の時に1年間で100万人に2~3人しか発症しないと言われている骨肉腫に侵されてしまいます。
命にかかわる病気ですから20歳の時に右足の切断手術をおこないました。
しかも薬の副作用で髪の毛もすべて抜けおちました。
年頃の女性にとってはさぞかし辛く悲しい出来事だったに違いありません。
佐藤さんは深く落ち込みました。

なぜ、自分なんだろう

そんな佐藤さんを支えてくれたのは、一緒に入院していた患者さんたちでした。
病気でありながら前向きに明るく生きている姿勢に励まされたそうです。
しかしその仲間に亡くなった人がいたことで、
1日を大切に生きることの重要さを知った、と語っていました。
そして佐藤さんにとって一番大きな支えが家族の支えであり、母親の言葉でした。

神様はその人に乗り越えられない試練は与えないんだよ

この言葉は、今では佐藤さんの信念になっているそうです。

義足では走ることなど到底無理だと思っていた佐藤さんでしたが
義肢装具士の方から走ってごらんと言われ試してみたら意外と走ることができて驚いたので
昔から好きだったスポーツを始めることにしました。
スポーツをすることで「目標」を持つことができ、「夢」が弱い心を支えてくれたと言います。

そして2004年、アテネパラリンピックへの出場を果たし、
その後も北京・ロンドンパラリンピック、2013年世界選手権(銅メダル)にも出場して、
記録も着実に伸ばしていきました。

さまざまな苦難を乗り越えて着実に目標をクリアし、夢を叶えてきた佐藤さん。
その逞しい精神力には敬服するばかりです。

これらの体験と東日本大震災における家族の被災の経験をもとに
2020年東京オリンピック招致の最終プレゼンで感動的なスピーチを披露し、
招致決定に大きく貢献しました。

現在の佐藤さんの活動は、以下の二つがポイントになっているそうです。
① スポ-ツの持つ力を伝えたい
② 復興支援

またロンドンパラリンピックでは24万人が応募し、
そのうちの7万人がボランティアとして活躍した素晴らしさに感動したので
2020年の東京でも大勢のボランティアに参加してもらい
ロンドン以上に素晴らしい大会になるように望んでいました。

人生は何が起きるか分かりません。
どん底と栄光、その両極を体験した佐藤真海さん。
自らの強い意志と行動力があれば人生は変わる、と教えてもらいました。

※筆者注:講演の正確で詳細な内容は、後日掲載されるJRFUのみなとスポーツフォーラムのページでご確認下さい。

category: 一般

TB: 0    CM: 0   

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://rugbymuseum.jp/tb.php/236-28377f51
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

QRコード