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ラグビーミュージアムをつくろう KAI

ジャパンラグビーのアーカイブとラグビーの魅力を伝えるミュージアムをつくりたい!

ブラジル 女子7人制ラグビー 

ご覧になった方も多いかと思いますが、8月12日の日経新聞夕刊に
ブラジルの女子7人制ラグビーについての記事が掲載されていました。

「サッカー王国 ラグビーも熱い 女子7人制、リオへ実力着々」
こんな見出しで始まる記事では、近年ブラジルでのラグビーの人気が急速に上がっていると同時に
女子7人制の実力がアップしていると書かれています。

ブラジルに初めてサッカーが伝わったのが120年前で、
英国帰りの青年チャールズ・ミラーがサッカーボールを持ち帰ったのがきっかけだったそうですが、
驚いたことにラグビーボールもこのとき同時に持ち込まれていたそうで、
だラグビーは長らくエリート層だけのものだったとのことです。

ところがエリート層だけでなく低所得者層の人々にも関心を持ってもらうために、
ブラジル代表の試合で入場料の代わりに払ってもらった食糧を全国各地の貧民街で配り、
ラグビー教室を開く努力を続けてきた結果、「昔は超高所得者層だけのスポーツだったが、
今は全体の80%が中低所得者層」になり、19歳以下の競技人口8000人は、
この5年間、年30%の割合で急増し、競技人口の半数を占めるまでになりました。
また代表チームが国内で行う全試合は有料チャンネルで中継され、150万人が視聴するそうですが、
日本でJSPORTSが放映する日本代表の試合でもこれ程の視聴者数はいかないのでは?

そして2016年リオデジャネイロ夏季五輪での7人制ラグビーが正式種目に決定したのが追い風となり、
2009年から元代表選手たちが立ち上がりラグビー連盟の幹部を一新。
20年間の長期計画を立て、改革に乗り出し「民間資本を入れ、企業のように連盟を運営することにした」とし、
スポンサー増や五輪種目入りによる政府の補助金もあり、
2009年にほぼゼロだった連盟の収入は今年約8億円まで増え、
さらにニュージーランドの強豪との提携、ライバルのアルゼンチンからのコーチ招請など
矢継ぎ早の強化策が実り女子7人制は世界10位程度の実力を蓄えました。

「2016年までにトップ5に入れば、開催国の利を生かしてメダルもあり得る」
「ブラジルで生まれた子どもが最初にプレゼントされるのはサッカーボール。
20年後、ラグビーもそうなっていれば」と願うアラップ会長のコメント。
2020東京五輪を控えている日本協会にとっても、
もしかしたら参考になるノウハウやアイデアがあるかもしれませんね。

オリンピックの正式種目になるということのインパクトの強さをあらためて感じましたが、
現在日本国内でも2020年東京オリンピックで7人制の代表選手になる目標を掲げて
ラグビーを始める若人たちがとても多くなってきているのではないでしょうか?
特に女子の場合は競技人口が少ないため、一から始める人もいますが
他の競技のアスリートがオリンピックに出場するチャンスを狙って
ラグビーに転向してくるケースも多く見受けられるようです。

今年のインターハイで陸上(トラック競技)に出場していたある選手が、仕事上の知人の娘さんでした。
インターハイの出場が決まる前は、高校卒業後も陸上を続けるかどうか悩んでいると聞いた時、
陸上のわりには結構ガッチリした体型なので、「陸上を辞めるなら思い切って7人制ラグビーをやってみたら。
東京オリンピックに出られるかも」と結構本気で勧めたのですが、
インターハイに出場が決まりファイナリストに名を連ねるところまでいったので、
たくさんの大学からスカウトが来て
「ぜひ、東京オリンピックを目指しましょう(ウチの学校で力をつけましょう)」と誘われたそうです。
この分じゃ、このまま陸上を続けていくことになりそうです。
でもそちらでオリンピック出場がかなえば、それはそれで凄いことですよね。
ぜひ頑張ってもらいたいものです。

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