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ラグビーミュージアムをつくろう KAI

ジャパンラグビーのアーカイブとラグビーの魅力を伝えるミュージアムをつくりたい!

聖地の遺産を全国へ・・・ 

先日新聞紙面で「7月から解体工事が始まる国立競技場のスタンドの座席が、
東日本大震災の復興支援の一環として岩手県北上市の陸上競技場に寄贈される見通しになった」
という記事を読みました。
グラウンドの芝も希望する学校などへの配布が検討されているそうです。
また国立競技場のシンボルでもある聖火台。
埼玉県川口市の鋳物職人の手で造られたものですが、新国立競技場が完成する2019年まで、
その聖火台を川口市や東日本大震災の被災地石巻市などに貸し出すことも検討しているとのこと。
私が提案した企画よりも、そのものズバリの「フォーエバー KOKURITSU」ですよね。
歴史保存や資源の有効活用という点からも良いアイデアだと思いますが、
一番の目的は恐らく人々の記憶に残すことだろうと、
だから「遺産」という言葉を使っているのだと想像します。

それにしても1964東京オリンピックはおろか解体前の現国立競技場さえも見たことも無い世代の人々が
この先それらの遺産に触れた時、実際どのように感じるのでしょうか?
現在(いま)はかつての東京オリンピックや現国立競技場と何らかの接点や思い出を持った人たちが、
解体される競技場に関心を持ち、スタジアムツアーや最後のイベントに参加し、
そこで自分の想いを重ね合わせることで、懐かしんだり楽しむことができます。
私も国立競技場にほんの少しだけですが思い出があるため楽しめるわけですが、
ちなみに一番気持ちが高揚するのは「東京オリンピック ファンファーレ&マーチ」を聞いた時です。
これを聞くとあの厳粛な雰囲気の開会式の情景が目に浮かんできますし、
小学校の運動会の入場式に東京オリンピックマーチをバックに行進した思い出も甦ってきます。

時間の流れを止めることはできません。
いつかは誰もその時・その瞬間を知らない人たちだけの時代が確実に訪れます。
その時、彼らは「遺産」をどう受け止め、何を感じるのか知る由もありませんし、
「遺産」を遺した人たちが意図した通りの反応を示すかどうか私には判りません。

ただ解説プレート1枚があるだけでなく、
その事実を正確に詳しく補足・伝承していく表現手法なり技術を付加することで、
再び感動を与えて記憶に残すことが有効になることは間違いないでしょう。

どう伝えていくか、それが重要です。

category: 思うこと・感じること

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