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ラグビーミュージアムをつくろう KAI

ジャパンラグビーのアーカイブとラグビーの魅力を伝えるミュージアムをつくりたい!

山口県長門市が取り組む「ラグビーのまちづくり」 

去る3月18日の笹川スポーツ財団主催のセミナー「スポーツイベントの開催とまちづくり」で、
RWC2019組織委員会 徳増事務局長の講演についてご紹介しましたが、
その後におこなわれた事業紹介の中から
山口県長門市教育委員会生涯学習スポーツ振興課 末永賀之氏が発表しました
「ラグビーのまちづくり」の概要を紹介したいと思います。

長門市は下関市の北側に位置し、人口37,000人、海と山に囲まれた自然豊かなまちで、
第一次産業(農・漁・畜)の他に食品製造(蒲鉾)や観光が主な産業だそうです。
また人口1万人あたりの焼き鳥店舗数が日本一のまちとのこと。

長門市では、昭和26年創部の県立水産高等学校が花園に8回出場、
昭和39年創部の県立大津高等学校が19回出場(ベスト4、ベスト8の成績あり)、
そして両校が平成23年に統合し県立大津緑洋高等学校となってからは、
昨年12年振りに28回目の花園出場を果たしました。
それ程大きくない長門市ですが、県内でもなぜラグビーが強いのか、
そのルーツは意外なところにありました。

第二次世界大戦終了直後、市内の仙崎港が大陸から国内に引き揚げる日本人の引揚港となり、
引揚事業に従事していたニュージーランド軍が4ヶ月間の滞日中、
息抜きの時間にラグビーをやっていたことが長門市におけるラグビーの始まりだったそうです。

平成23年の山口国体では、少年男子のラグビー競技が長門市でおこなわれました。
その会場となったのが俵山スパスタジアムで、天然芝と人工芝のグラウンドがそれぞれ1面あり、
500席の観客席を整備しています。
競技開催中(5日間)は、人口1,000人のまちに観戦者が1日あたり1,000~2,000人訪れ、
選手・役員のみの延べ宿泊者数は2,131人にもなったそうです。

長門市ではラグビーを核とする地域スポーツの推進として、
タグラグビー祭、トップアスリートによる各種教室やイベント、指導者・審判員講習会、
競技用具の充実、トップコーチの派遣などをおこなっており、
その結果としてラグビーファミリーの増大につなげようとしています。
また国体会場を活用した地域経済の活性化として、スポーツ合宿奨励金制度を立ち上げ、
国体施設を活用したスポーツ合宿の誘致促進を図っています。
ラグビーを例にとると、俵山多目的交流広場を利用し、
市内の営業宿泊施設へ2連泊以上(かつ延べ宿泊人数が30人以上)の条件を満たすと、
1人1泊あたり2,000円(ただし1団体あたり50万円が限度)が支払われるという制度です。
奨励金制度以外に長門市で合宿をする魅力として、
俵山温泉と山口県のオリジナル地どり「黒かしわ」を挙げていましたが、
練習で疲れた身体を温泉で癒し「黒かしわ」で栄養を補給するといったとこでしょうか。
ちなみに「黒かしわ」は筑波大学ラグビー部の合宿の食事でも出ているそうです。

長門市では今後、「ねんりんピックおいでませ!山口2015」のラグビーフットボール交流大会の開催実現、
RWC2019 キャンプ地の招致、2002年東京オリンピックの7人制ラグビーキャンプ地の招致を目指すとともに、
「2019年ラグビーワールドカップ普及啓発事業」に準じた放課後ラグビープログラムを実施し、
地元高校ラグビーの強化、ワールドカップやオリンピック選手の輩出も目標に、
ラグビーのまちづくりを推進していくそうです。

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