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ラグビーミュージアムをつくろう KAI

ジャパンラグビーのアーカイブとラグビーの魅力を伝えるミュージアムをつくりたい!

家庭は最大の教育機関 

1月29日付の日経新聞夕刊に掲載されていた神戸製鋼ラグビー部総監督平尾誠二さんの記事を拝見しました。
親子論についてのインタビュー記事でしたが、読んでいてとても共感できる部分がありました。

-厳しい人だった。
「父とはほとんど会話をしませんでした。厳しく育てられましてね。
『子どもは親の言うことを聞け』という感じで。・・・・・・」

-最近、子どもに厳しい父親が減っているような気がします。
「父親の威厳がなくなることを懸念しています。
子どもと友達になってしまう親が多いですが、大間違いです。
(中略)
家庭は最大の教育機関。家族が機能しないと学校に負担がかかり、
必要な教育ができなくなるのではないかと危惧しています」

私にも二人の息子がおりまして、幼稚園までは公園やいろいろな所に連れて行って
よく一緒になって遊んで可愛がりましたが、
小学生になってからは幼稚園時に始めたサッカーを上達させようと思い、
自分なりに練習方法を研究して息子たちに教え始めました。
こうなると子どもたちよりも自分が燃えてきます。
なにせ自分が体育会で育ってきたため、スパルタが大好きでした(笑)。
しかも「巨人の星」の星一徹が私の理想の父親像でしたから、
その『影響』否『被害』を受けた息子たちにはさぞかし迷惑だったことでしょう(笑)。

また食事作法や姿勢(身体と心の両方)など生活面でも結構口やかましく言ってきましたし、
自分が感動したドラマやドキュメントなども息子たちに強制的に(?)見せていました。
NHKのプロジェクトXで伏見工業ラグビー部をテーマにした『ツッパリ生徒と泣き虫先生』も見せましたが、
当時長男が10歳、次男が8歳の時でした。
ここから何かを感じ取って欲しかったのですが、今思うとまだ早すぎたかもしれません(笑)。
しかし長男はその時の事を覚えていて、高校1年生の時体育の授業でこの番組を視聴する機会があり、
先生から「見たことがある者はいるか?」と聞かれ、即座に手を挙げましたが他には誰もいなかったそうです。
そんな話を聞き「よく覚えていたな」と私が言うと、
「当たり前じゃん。あれだけ何度も見せられたら忘れる訳ないよ。あれ見た後よくラダーをやらされたもんなあ」と、
内容に感動したことではなく、より練習させられたことだけを覚えていたようで、
私が意図した教育的効果は無かったようです(笑)

このように私もどちらかと言うと『子どもは親の言うことを聞け』というタイプですが、
現在は大学生になった息子たちに対して、さすがにかつてのような強制を強いることは無くなりました。
しかし、ここぞという時には口を出すようにしています。
ただ、それを受け入れるか受け入れないかは、もう本人たちの問題だと思っています。

先日、ちょっと問題ありの子どもたちと話す機会がありました。
私は、彼らがなぜこのように育ってしまったのかとても気になり、
雑談をしながらいろいろと彼らの家庭環境や育ってきた経緯などを聞いてみました。
そこで彼らから発せられた言葉に、正直私は驚きを隠し得ませんでした。
その内容は私自身や私の知り合いが築いている家庭環境とはあまりにもかけ離れたもので、
こんな境遇で育ってきた子もいるのかというものでした。
勿論、私の家庭が素晴らしいとか、彼らが不幸だと言う訳ではありませんが、
やはり親の存在(あり方)が子供に対してとても大きく影響するものだと痛感させられました。
平尾さんがその事を指しているのかどうか定かではありませんが、
「家族が機能しないと学校に負担がかかり、必要な教育ができなくなる」と述べているのが分かる気がします。
最近では子どもどころかモンスターペアレンツなるものまで登場して世間を騒がしていますが、
こういう親たち自身ももしかしたら育ってきた家庭環境に何らかの原因があったのかもしれません。

1月20日放送のラグビーウィークリー「ワイルドな奴」は東海大仰星高校の野中キャプテンでしたが、
キャプテンに任命された時は自分を成長させてくれる絶好の機会と捉え、
さらにはキャプテンという立場でチームを率いていくための覚悟と信念を語る彼を見ていて、
こんな立派な高校生もいるのかと大変感心しました。
私が話をした問題ありの子どもたちと同世代でありながらこの違いに愕然としましたが、
反対にどんな子でも育て方や育つ環境に恵まれれば、立派に伸びていく可能性が十分にあるのだと感じました。

子どもは親や育つ環境を選べません。
だからこそ親の役割は重要だと、自戒も含めあらためて認識させられました。

平尾誠二記事

category: 思うこと・感じること

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